オフィス空間へグリーンを取り入れる動きが広がる中、素材選びそのものが企業の姿勢を示す時代になっています。このたび本社オフィスにペーパーターフ®を導入された株式会社竹尾様へ、採用の理由と導入後の変化についてお聞きしました。(以下敬称略)
今回お話を伺った株式会社竹尾の創業は1899年。120年以上の歴史を持つ紙の専門商社です。
同社は、多彩な色や質感がデザインの一部となるような「ファインペーパー」を主力商品として事業を展開。取り扱う紙は約300銘柄・7,000余種にのぼります。
また、長年にわたり環境に配慮した素材の開発・販売を通じて、持続可能な社会の実現にも尽力してきました。
株式会社竹尾の特徴は、書籍やパッケージ、文具封筒などの様々な分野で用いられる多彩な紙を、デザイナーや製紙会社と共に開発して世に送り出してきたこと。デザインに興味がある方であれば、一万人以上が訪れる「TAKEO PAPER SHOW(竹尾ペーパーショウ)」や地域巡回展、同社の見本帖本店(神田錦町)・各店(青山、淀屋橋、福岡)で行われる企画展をご覧になったことがあるかもしれません。同社はクリエイターと共に紙の可能性に挑み、新たな価値を生み出し続けてきました。
近年は、従来の紙の概念を覆すような新素材を新たな分野・業態へ展開し、活動領域を拡大させています。機能とサステナビリティを兼ね備えた質感豊かな素材を通じて、ユーザーに事業活動を介した環境貢献や新たな体験を提供し、企業・商品の付加価値を向上させる取り組みを積極的に行っています。
- 拡大
- 今回お話を伺ったお二人
このたび竹尾本社内にペーパーターフ®を敷設していただきました。
導入にいたった経緯やペーパーターフ®に寄せる期待などについて、株式会社竹尾総務部と営業開発二部のご担当者様にお話を伺いました。
■今回、ペーパーターフ®を敷設された「コミュニケーションホール」はどのような場所ですか?
―主に食堂として使用していますが、それ以外の時間は社員同士やお客様との交流を図る場として使用しています。ホールの改修は当社で手掛けましたが、木の風合いを生かしながら、照明なども工夫して全体的に温かさと柔らかさが溢れる空間になったと思います。目指したのは社員がコミュニケーションを楽しむ、「居たくなるスペース」です。
■ペーパーターフ®を導入された経緯を教えてください
―紙の商社であることから、紙製人工芝であるペーパーターフ®については以前から知っていました。発売が開始された際には紙の業界でも注目を集めるニュースであったと記憶しています。
元々関心は高かったのですが、今回オフィスの内装を改修するにあたり導入を決めました。当社ではオフィス環境事業を展開しておりますので、社員に限らず、お客様にも実際にペーパーターフ®を見たり触れたりしていただけるのも魅力でした。
■敷設後の反響はいかがでしょうか?
―やはり色がもたらす影響と言いますか、緑の芝があると落ち着くという声がありました。色味も良いです。
当社のお客様も屋内緑化を検討される方が増えていますが、緑色は視覚的に疲れにくく、落ち着きや安らぎを感じやすいので、リラックスや疲労回復効果が期待できます。このホールでは落ち着いた雰囲気の中で快適さを感じながら、コミュニケーションが活性化することを期待しています。
■色には五感に訴えるものがあるということですね
—そうですね。色には人間の感情に訴える部分があると思います。例えば、赤は情熱的でやる気や活発な気持ちを引き出すため、活発にワークする場に合うと言われています。人が活動する場所への提案ということでは、お客様がその空間でどう感じるかは重要だと思います。
■屋内緑化の方法は複数あると思いますが、ペーパーターフ®を選ばれていかがですか?
—もちろんプラスチック製の人工芝も存在しますが、光の反射具合がどうしても人工的に感じられる部分があります。その点ペーパーターフ®は芝葉が天然の素材であるためか、不自然な反射もなくナチュラルな見栄えとなっています。安らぎがある優しい感じと言うか、プラスチックにはない自然な風合いがありますね。
—あと感触が良いです。触ったり座ったりした際に感じる心地良さがあります。裸足で踏むと良く分かります。
■視覚と触覚で楽しむことができますね
—そうですね。
—ほかにも自然を演出できる素材なので、施工面でも工夫をしました。
設置する床の周囲に合わせてふちをカット加工していることで、接地面に違和感なく馴染んでいます。
■オフィス環境事業のお客様へはどのような提案をされていますか?
―以前から空間デザインの提案をさせていただくお客様に対し、什器や機器に加えて洋紙も提案させていただいておりました。紙を熟知していることは私共の強みですので。そういった意味でも紙製人工芝のペーパーターフ®を当社が提案することは、お客様から見ても説得力を感じていただけるのではないかと期待しています。
加えて、環境と機能の面では、芝葉部分の生分解性が高く、マイクロプラスチック排出低減に貢献できる点、摩擦時に表面温度が高くならず火傷の危険性が低い点、消臭・抗菌性能を有している点などをアピールしています。
オフィスデザインは空間を整えるだけではなく、企業が目指すビジョンを示す手段としても使用されます。オフィス空間はお客様や社員に企業の理念を伝える場でもあるので、環境に貢献する製品を通じて企業価値を高めることができると考えています。
コミュニケーションホールに続いて、本社1階エントランスにもペーパーターフ®を導入しました。お客様に対して「当社が実際に使用してみてどうだったか」という体験をお伝えできることも大きな強みになるかと思います。
施工例や什器、素材を掲載したケース・スタディ集
■こちら(写真)は何ですか?
—このたび作成した「ケース・スタディ集」です。当社の施工実績紹介を表面に、使用した什器の情報を裏面に印刷したリーフレットを複数収録しています。コミュニケーションホールの施工事例もあり、その裏面にはペーパーターフ®を掲載しています。
■敷設以外の用途展開もされていますね?
—当社のお客様が、芝を切り文字にし、ロゴ・サインとして壁面に設置されたケースがありました。店舗やオフィス内の企業・ブランドロゴなどへの展開が可能だと思います。
■本日は貴重なお話を聞かせていただきまして、ありがとうございました。
取材をさせていただいた株式会社竹尾の本社コミュニケーションホールは、木を基調とした居心地の良い空間でした。コーヒーサーバーも設置されており、取材中もブレイクに訪れる社員の方がおられました。リラックスした雰囲気で進むインタビューでは会話も弾みました。
素材のもつ機能と美しさ、風合いといった特性を見抜く確かな目は、同社の中で長年磨かれてきた感性があってこそのものだと感じました。
屋外向け商品がラインナップに加わる「ペーパーターフ®」の今後にも是非ご期待ください。
